LuckGun

ガンモのLuckGunのレビュー・感想・評価

ガンモ(1997年製作の映画)
4.9
嫌いな人は心から嫌いな作品。
一般的に不快だと思われるシーンをすごくオシャレに、スタイリッシュに撮ってる。

あらすじ
ハリケーンの災害によって荒廃した超ド田舎町に生きる人々(主に少年)を描いた架空ドキュメンタリー
登場するキャラは災害のせいか、元々だったのか全員どこか病的。
例をあげると
食い扶持のために猫を殺し肉屋に売っている少年達、乳首にガムテープをはり、剥がす遊びをしている姉妹、ウサギの耳をつけている正体不明の少年、人形を自分の娘だと思ってるババア(眉剃りシーン有り)etc...
そういった人々が事態から脱出するために奮闘する、、なんてことはなくただただ退廃的な日常にズブズブと飲み込まれていく姿を描いてる。
これといったストーリーやオチもなく、延々と彼らの「終わってる」生活を眺める作品。

個人的ベストシーンは序盤(イントロ)でウサギ耳の少年が陸橋からハイウェイを眺め、フェンスにションベンや唾をぶっかける。このハイウェイが外の世界へ繋がってることも(恐らく)知らずに、無意識のうちに外界との決別をしているシーン。
あとラストシーン、すごく皮肉で大好きです
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