「ウェルカム・ドールハウス」の主人公ドーンの葬儀から映画は始まる。冒頭から千枚通しで心臓を刺してくるジャブ。
母親になり、子供を沢山産む事が夢の12歳のアビバ（ドーンのいとこ）は念願かなって妊娠するが中絶させられる。家を出たアビバは障害者の子供が暮らす施設に辿り着く。
8人1役。8人のアビバ。見た目も年齢も肌の色も違う。次のシーンで細身の白人少女から巨体の黒人女性に代わってもすんなりと受け入れられる不思議な感覚。
ある人が最後に言う「陰気な奴は一生陰気。明るい奴は一生明るい。整形しても豊胸しても性転換しても基本的な部分はずっと変わらない」という身も蓋もない台詞に身体中の血の気が引いた。
