スラム出身の男性と、事故によって首から下が麻痺してしまったお金持ちの男性との実話ベースの映画。
なぜ人は芸術に興味をもつのか。
唯一の残せる足跡だから。
身体障害者は同情されることが本当に多いと思う。だけど逆の立場になって考えたとき、同情されるよりも1人の健全な人間として扱って欲しいと思うのは、生きてるからこそであって。決して不幸ではないし、少し不便なだけで幸せな事とか山のようにあるんだって気づかせられる。
スラム出身、肌の色が黒いからという理由で定職に就けず複雑な家庭環境によって路頭に迷う人生から一転、豪邸に介護者として雇われることで、お金では買えない教養を身につけ本当の優しさで人対人としてフィリップに接している姿は、全世界の人々が学ぶものだと思う。
ところどころで、沢山の歴史的な名曲や絵画がでてくるのも素敵でした。
似たもの同士よりも、まったく違う人の方が以外と相性が良かったりするもので。
フィリップとドリスのように、真逆の人間だからこそ意見が対立することはあるけれど、最強の絆を築けるのも真逆だからこそなのかもしれない。