全体として雰囲気がかなり静かで、大きい事件や派手な展開は無いが、その分主役2人の交流が丁寧に描かれ自然とのめり込んでしまう
最も派手なシーンを時系列をずらして最初に持ってくることで、終盤の雰囲気を壊さないままもう一度ドリスの破天荒さとそれに救われるフィリップを印象づけられていて上手いな、と感じた
しかも救われているのはフィリップだけのように見えて、実はドリスもフィリップやその周りに影響を受けて一段成長しているところも沁みる
様々な音楽が要所要所で印象的に使われるのも良かった 既存の曲だが、この映画のサントラとしてまとまったのが欲しくなってしまった
とにかく派手さは無いが深い感動と穏やかな後味を残してくれる良い映画だった
