福福吉吉

イーグル・アイの福福吉吉のレビュー・感想・評価

イーグル・アイ(2008年製作の映画)
3.5
◆あらすじ◆
コピーショップの店員のジェリーは突然、思いもよらぬ大金が口座に入金され、自宅には大量の武器が運び込まれたことを知る。その後、彼に謎の女性から逃げるよう警告されるが、対応できずFBIに連行され、テロリストの容疑をかけられる。一方、シングルマザーのレイチェルにも謎の女から指示があり、息子を人質にされて服従を余儀なくされる。

◆感想◆
見ず知らずの普通の男女が謎の女に指示されて目的も分からぬまま追われ続ける怖さと、全ての電気機器を支配して思いどおりに物事を運ぶ謎の女の怖さが巧く絡み合って、緊張感の高いアクションが観ることができました。

ジェリー(シャイア・ラブーフ)とレイチェル(ミシェル・モナハン)は訳も分からぬまま、謎の女の手先として操られてしまいます。とにかく慌てふためき、恐怖にかられる2人の心境はまさに観客と同じだったと思います。ストーリーが進むにつれて彼らのことが少しずつ分かっていく展開も感情移入しやすかったです。

謎の女はあらゆる物を監視し、全てを物事を操作していきます。それはまるで神のようで、抗いようのない絶望感を感じました。謎の女の正体はストーリーが進むにつれて明らかになっていきますが、それは現実として起こり得そうな危険性をはらんでいて、印象的でした。

ジェリーとレイチェルを追うFBI捜査官のモーガン(ビリー・ボブ・ソーントン)や空軍の捜査官のペレス(ロザリオ・ドーソン)は執拗に追い続け、その攻防戦はスリリングで観ていて楽しかったです。また、真相を知ってからのモーガンやペレスの変化は定番ながらワクワクする感じがして熱く感じました。

本作はアクションの割合が非常に高く、衝突や爆破など激しいシーンが満載で、絵面的な変化が豊富でとても楽しかったです。

とにかくアクション満載の逃亡劇とスケールの大きな陰謀に根差したストーリーが楽しい作品でした。

鑑賞日:2024年2月10日
鑑賞方法:BS松竹東急
(録画日:2023年3月29日)
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