脚本的に色々チープに感じた。
父親がCIAとか猫とか、話の展開のタネになる仕掛けはあるんだけど、その巧さだけで構成されている。
特に山場の義家族との決裂が深層心理に迫ってなくて、嘘をつくことへの反省とか、嘘の使い方が変化するとか、そういう肝心なとこがない。
父親がどんなこだわりがあって、何がダメで何を美しいとするか、この話では掴めず、主人公をなんで嫌っているの？？となる。「嘘くさいから」というのは一般論であってあの父親が言っても唐突に感じる。
主人公も「彼女の親に気に入られたい」という動機だが、それも一般論であってオリジナルなエピソードがなく面白味に欠ける
