コロン

ペリカン文書のコロンのレビュー・感想・評価

ペリカン文書(1993年製作の映画)
3.9
二人の最高裁判事が殺害されたことだけで、あんな危険極まりないストーリーを創り出す大学院生ジュリア・ロバーツの想像力と推理力に脱帽。乗り掛かった船で、最後まで彼女を信じ、行動を共にする敏腕記者デンゼル・ワシントンもとても好感が持てる。二人をつけ狙う刺客は、他のターゲットの時はちゃんと目的を果たすのに、何故か二人の時だけ失敗するのはご愛嬌。原作がしっかりしているので、スリリングなサスペンスに仕上がっている。サム・シェパードはとんだとばっちりで気の毒。悪役が多いジョン・リスゴーが、理解ある太っ腹の編集長だったのは嬉しい驚き。ジュリアが南国の海辺で一人寛ぐラストは、原作よりも洒落ている。
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