Denpiero

スピード・レーサーのDenpieroのレビュー・感想・評価

スピード・レーサー(2008年製作の映画)
3.7
レビューサイトの評価点はあくまでも参考だと思わされた作品。なんの期待もしないで観たら、純粋に楽しめた話。チンパンジーのチムチムが可愛い。
【Filmarks】3.2(ユーザー平均)
【IMDb】 6.0/10(ユーザー平均) 37/100(評論家評価)

こんなの嘘だろ。
確かに映像は合成がザツで、レースの内容もめちゃくちゃだ。後ろの奴が前の奴ムカつくから銃で撃ったり。クルマは四輪が独立していてコーナーで四輪全てが曲がってる。
とにかく有り得ない事の連続。

一体、何がこの映画の良さなのか。

父親がレースカーの設計者かつ自分自身のレーシングチームをインディペンデント(独立系、自動車メーカーの開発部とは別でレースをやる事だけの為にレーシングチームを運営しているチームを指す。)で経営しており、兄はかつて将来を渇望された天才ドライバー。そして、主人公はそんな家族の次男であり、兄の背中を追い続けて来た才能溢れるドライバー。

その他の登場人物は、そんな主人公を取り巻く、家族やガールフレンド、レースの世界の大御所や黒幕的存在。そして、そんな黒幕を蹴散らせる為に立ち上がった正義の味方。こんな所だろうか。

『ラッシュ』同様にはなってしまうが、やはりモータースポーツが題材になっている物語の醍醐味は、レースの世界で1番を目指す主人公とそれを支える家族、恋人、スポンサー(今回は悪役ですがw)、レース関係者との人間ドラマにあると思う。レースや世界観がリアルでは無いからこそ、際立っている様な気がした。その真意がどこまで伝わるのかは、観る人によって全く変わってしまうとは思うが。

三男のスプライトル。
シュール。

エンドロールのマッハゴーゴー。
シュール。
Denpiero

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