１９７９年につくられた小谷承靖監督作品。百恵ちゃん友和さん共演１０作記念作品なんだそう。
わりと陰のある薄幸の娘役が多かった百恵ちゃんですが、この映画では気の強いドジっ子という印象で微笑ましい。友和さんの堂に入ったやさぐれぶりは『転々』まで待たねばならずいささか浮いた感じもするけれど、いつまでも「ウブなふたり」というイメージはたとえベッドシーンがあったとしてもまるで揺るぎがなく美しい。
脇を固める俳優陣も贅沢そのもの。田中邦衛、岩城滉一、小林桂樹、北村和夫……。大林宣彦監督がチョイ役で本人役やってましたね。
ってお話はなんだってスペインまでいく必要があったんだ？ 情熱に焼かれる愛の果て？ 哀しい最後だ范文雀！ 散々な人生でしたね。そいえばあたし刑事だった頃（もちろんエキストラなんだが）友和さんを現行犯逮捕したんだよなぁ。良い思い出。
