うめ

ジュリー&ジュリアのうめのレビュー・感想・評価

ジュリー&ジュリア(2009年製作の映画)
3.5
数年ぶり、二度目の鑑賞。なんとなくだが、女性の事をよく理解して撮られているなぁと感じた。それもそのはずで、監督は女性の方。だからかと納得した。
ジュリーとジュリアという異なる時と場所にいる女性が料理によって、喜びを見つけていくお話。料理がもちろん話の中心にあるのだが、それを見守る夫(またジュリーとジュリアそれぞれの夫がとてもいい人!)ジュリーはブログで、ジュリアは本の出版で、自分の喜びを共有しようとする。この辺りの話の展開が女性的だと思った。(料理の腕を上げるとか、料理の技術で利益を得ようとか…そういう展開がない辺りが女性らしい。それは良い悪いではなく、私が単にそう感じただけです。)料理中、失敗して駄々をこねるような態度とるジュリーの行動もかわいらしいし、くすっと笑える。こんな点も女性らしい。
そんな女性を演じたのが、エイミー・アダムスというのもいい配役。メリル・ストリープの安定した演技も観られるし、個人的にはスタンリー・トゥッチが観られたのも嬉しかった。
序盤はジュリーとジュリアのストーリーをテンポよく、シンクロさせながら描いていたのが良かった分、終盤、尻すぼみになってしまったのは残念だが、ジュリーとジュリアの感情表現、料理は観ていて楽しいので、気楽に観るといいだろう。
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