楽しいラブコメが観たい

1000日のアンの楽しいラブコメが観たいのネタバレレビュー・内容・結末

1000日のアン(1969年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

アンの、顔が、良い。
お洋服やアクセサリーも美し可愛かった〜
『ブーリン家の姉妹』のアンのビジュアル、わりとこれに影響されてるのかな?

お話は、ヘンリー八世がアンの処刑にサインを少し躊躇うところから始まり、話は過去に飛んでアンとヘンリー八世の出会いと別れを描いていく。

ヘンリー八世がアンを見初めた舞踏会(?)の時、ヘンリー八世の隣にはキャサリンがいて、彼にアンへの想いが生まれたことに気づく→キャサリンが出ていき音楽が止まる→ヘンリー八世が「音楽を続けろ、王妃の願いだ」と言う。
この流れがまんまアンとジェーン・シーモアで行われた対比、ありきたりと言えばありきたりだけど良かったなあ〜

対比と言えば、ロンドン塔にぶち込まれたアンが、他にも弟や男性たちが捕まってるのを見て、「王は私を捨てるために、友人たちを殺すの!?」って言うところ。
かつて、アンもアンで「私と娘のためにモアたちを殺して」って王に友人を殺すよう願ってるわけで、因果応報……

モアの処刑を躊躇ったり、ローマカトリックからの破門を恐れたり、「権利を放棄して外国に行くのを飲んでくれ」ってロンドン塔で処刑を待つアンを助けようとしたり、最後の最後までアンの処刑を躊躇ったり、ヘンリー八世がわりと「ふつう」に描かれていたのが新鮮だった。
もっと思い切りが良いイメージが彼には強かったので…

(アン処刑の空砲を遠くから聞いてそのままジェーンに会いに行くのも、彼の「私はもう若くない、後継者が欲しい息子が欲しい」の気持ちも聞いてるのでまぁそうなるわな〜〜〜〜〜むしろアン処刑の空砲をちゃんと聞き届けてるの良い〜〜〜〜〜〜〜〜ってなった)

描写として、クロムウェルの強かさはイメージにぴったりだった!
師であるウルジーを踏み台にしてく感じ。良き。

ヘンリー八世とウルジーに対してアンが「そういえばほかの侍女たちが、ウルジーのほうが金持ち&称号持ちって言ってましたわ。私はもちろん王の方が上だと思いますけれど」って言うところ、「は〜〜〜〜〜〜〜〜魔女〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!」って感じでとても良かったです、強かな女、最高。