友人に勧められたため鑑賞。渋い映画が好みではない私にとっては大きすぎる一歩だ。
ジャケットからは渋さを全面に押し出していて、しかも170分。覚悟して鑑賞。
全然面白かった。
まず驚いたのが、渋さをそこまで感じることはなかった。渋さとエンタメの見事な融合。170分という長さで飽きることは一切なかった。
金、権力、女という奥ゆかしい日本人からしたら下品で汚く感じるような、成功への価値観を存分に押し出す。その雰囲気がとにかく好きだったし、自分の人生においても何かの転換期になったと感じる。
演出については少々古さを感じる部分もあったし、結末についてもやや強引さを感じてしまったが、全体的に観るととてつもなく面白い映画だった。
とんでもない男の人生を疑似体験できたような感覚である。充実した170分だった。
