最近原作を読んだので鑑賞。
長編小説を2時間映画としているため構成に難があるとの評判だが、限られた時間の中でリンチが撮りたかった絵を撮るだけ撮ったんだなという印象を受ける。
皮膚病の(そもそも原作にこんな設定はない)ハルコンネン男爵が返り血を浴びて絶頂したり喚きながら宙を飛び交うシーンやら、王道を征く貴種流離譚を原作にリンチらしい悪趣味ワールドが展開される。
色々端折っているため原作を読んでいないとあまり脈絡もない映像を並べたとしか思なさそうだが、考えてみると他のリンチ映画もあまり変わらないかもしれない。訳のわからない変な夢を見ているかのような特有の感覚がある。
リンチはSW EP6の監督オファーを蹴って本作を撮ったらしいが、彼が撮るSWは一体どんな映画になるんだろうか。ちょっと想像がつかない。
