アベ二ティKazumaAbe

砂の惑星のアベ二ティKazumaAbeのレビュー・感想・評価

砂の惑星(1984年製作の映画)
4.2
今でいう、なろう系の走り的なストーリーと異形なテクスチャのマッチが独自の世界観を生んでいて面白い。遠未来の外宇宙(←スーパー未知)を表現するにあたって採択されているデザインと、リンチの露悪趣味の程よい折衷。

物語の退屈さを独自の映像感覚でカバーしていくパワースタイルに笑うが、同時にSFとしてのケレンを失わないバランス能力も見事だった。リンチはこれに懲りたかSFからは離れてしまうが、この温度感でもう何本か観たかったな。