ジャック・ニコルソンが観たくて借りたけども、いい意味で裏切られた作品。
ヒロイン役のダイアン・キートンのぶっちぎりの名演技。これですね。
結婚経験のある独身女性が再び恋をするシークエンスが素晴らしい。どんどん気持ちが若返り、冒頭の印象からは信じられないぐらいに変貌して行きます。見た目は一切変わっていないはずなんですが。
歯が浮くようなセリフも女性との接し方も普通なら鼻につきそうなんですが、そこはやはりジャック・ニコルソンであるが故に許される説得力。
脚本を書くにあたって、当初からジャック・ニコルソンとダイアン・キートンを想定していただけあって「演技なのか?」と思うぐらいのハマリ役です。アマンダ・ピートもキアヌ・リーブスもジョン・ファヴローも気持ちいいぐらいに役にハマっています。
男はそうそう泣くもんじゃないと常日頃思っていますが、アバウトシュミットのときも然り、ジャック・ニコルソンの涙するシーンはいろんな気持ちが込められていてとてもよいです。