ミハイル暁

伝説巨神イデオン 発動篇のミハイル暁のレビュー・感想・評価

伝説巨神イデオン 発動篇(1982年製作の映画)
4.5
 TVアニメ「伝説巨人イデオン」の劇場版の後編。打ち切りで終わったしまったテレビ版を、最終話までの4話を描いた、衝撃的すぎる物語。
 とにかくトラウマになること請け合いで、私もその一人。あのラストもそうだけど、そこに至るまでの主人公側の登場人物達が、次々死んでいく展開は心に刻みつけられた。本当に酷い、酷すぎる。同じ劇場版で、主人公の懐で白兵戦を挑まれる旧劇エヴァでも、これと比べたら生ぬるく感じてしまう。
 そして、主要な登場人物達の死に、さして意味は無い。等しく死んでいく。これもまた酷い。

 物語は、イデの力に敵味方とも振り回されて、結果、自滅していく理不尽な話ではあるものの、よくよく見ると、イデはきちんと手を差し伸べていて、それを人類側が振り払っていて、人類の業を見事に描いている。
 だからといって、あのラストはありなのか、とは思うけど。登場人物達は納得してるように描かれていても、どう考えてハッピーエンドじゃないからね、これ(笑)。

 ともあれ、アニメ好きなら観ておくべき名作です。トラウマになっても知りませんが。
ミハイル暁

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