前評判の悪さを知りつつ、怖いもの見たさで鑑賞。
序盤は「このCG技術を見よ!」と言わんばかりの演出とカメラアングル。
CG(外見)だけはスゴイが、肝心のストーリー(内面)がともなってない。
物凄く壮大な設定のはずなのに、驚くほどのストーリーの密度の薄さと展開の陳腐さ。
「ファイナルファンタジー」という名前からは、ゲーム以上におよそかけ離れた存在に。
赤字覚悟だったのか?採算がとれるほどの大ヒットの自信があったのか?
いずれにしろ、膨大なCG製作費をかけてまで作った製作側の意図が理解できない。
FFお得意の「世界の破滅感」が映画でも出てくるが、この点だけならゲームにすら劣る。
ゲーム会社が映画を作ろうという、まさに制作者の「最後の幻想」であった。
(2006-05-03 12:17:15)