その昔倒産寸前だったゲーム会社スクウェアの最後のRPGゲームとして製作され発売された『ファイナルファンタジー』というゲームが大成功し会社の危機を救った。
ゲーム『ファイナルファンタジー』の成功で大会社となったスクウェアを再び倒産寸前まで追い込んだのが映画『ファイナルファンタジー』だった。
荒廃した地球や宇宙を舞台にファントムと呼ばれるバケモノと人類が戦うというファンタジーというより完全にSF映画になっている…これであればファイナルファンタジーである必要なかったような気がするんだなぁ…というかファイナルファンタジーという名前がすごく重い足かせになってしまっているように思う。
プレイステーションでファイナルファンタジー7~9をプレイしていて要所で流れるムービーにそれまで荒いポリゴンで動かしていたキャラクターが綺麗なムービーで描かれて想像で補っていた部分の答えを見せてもらっているようでワクワクしたもんです。
そのゲームでちょっとだけ見れたムービー部分が長編の映画になると思って期待が高まってしまうのもムリはない話。
ゲームでは剣と魔法のファンタジーが展開されるので当然映画版となればどんな美麗なグラフィックで見せてくれるのかなと思いきや…剣も魔法も出てこないんですねこれが。
フル3DCG映画という新しい挑戦をしたい制作側とゲームの世界観を求めるファンとの思惑のズレがうまくかみあわなかったのかな、と。
とはいえ2001年でこのレベルでフル3DCG映画というのはホントにすごいと思う。メイキングで製作の大変さの一部を観れたが製作に4年かかってるのも納得の作業量…あんまり詳しくは知らないけどその後のCG業界に大きな影響を与えた作品なのではないでしょうか。
リアルな人物をCGで表現したかったんだろうなと思うけども…キャラに魅力を感じなかったのが個人的にいちばんハマらなかった理由かな…。
男性陣だいたい同じ顔に見える…。