AKI

ピカドンのAKIのレビュー・感想・評価

ピカドン(1979年製作の映画)
3.5
恥ずかしながら広島にも長崎にも行ったことが無く、原爆についてもっと知らなければならない、と義務感をおぼえた。

戦争そのものが人間の悪しき産物であってその中に原爆やホロコーストがあると思っている。どの国が良い悪い、どの国が勝った負けたは関係なしに、どの国も軍民問わず人が人を殺してきた。かつての日本人も殺し殺された。素手で締め殺すこともあれば、ナイフで刺す、手榴弾や地雷で吹き飛ばす、ミサイルもあれば原爆で街ごと死の街と化す、毒殺もある。全部同じ人殺しだ。

だから知らなきゃいけない。どんなに残酷な時代があったか。原爆もそのひとつ。アメリカでは原爆のお陰で戦争が終わったと賛美する声もあると言うが、教育面はさて置き、実際にどんな地獄絵面が広がっていたのか認識して欲しい。しかしもしかすると、自分にも知らない惨状があるかも知れないと思うと恐ろしい。

戦後75年、あと25年で100年。戦場で生死を彷徨った方々はもう殆どいないと思う。そんな時代の戦争映画がただの娯楽映画にならないように(戦争エンタメはあってもいいとは思っている)、カメラという色眼鏡を掛けていても後世に残る作品が受け継がれ、そして新しく作られていったら良いと思います。

(2020-246)
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