Ken

アメリカン・グラフィティのKenのレビュー・感想・評価

アメリカン・グラフィティ(1973年製作の映画)
3.9
2020年267本目。
音楽が最高すぎるうううううう。60年代前半の名曲しかねえ。曲数半端ねえ……
そして1960年頃の抜群の雰囲気を味わえるだけで美味しい作品。


冒頭から流れるRock Around the Clockがもう最高すぎる。楽しい映画間違いなし感。


ジョージルーカスの長編2作目。一晩を描いた群像劇。
とにかく1960年くらいの時代感がものすごい。音楽、車のデザイン、服装、色合い、キャラクター、全部がアメリカのオールディーズの良い雰囲気のテンプレ。
舞台の一つとなるメルズドライブインも最高。車で流すっていう日本人には理解できない文化も最高。
ずーっと流れている音楽聴きながらそういう時代の雰囲気を味わっているだけで美味しくって仕方ない。

サントラには41曲も入っているらしいが、そんな多彩な音楽が場面ごとにずっと流れている。どのシーンもラジオとしてBGMで流れている。その音楽の幅もかなり広い。まさかBooker Tまで流れるとは思わなかった。素晴らしい。


キャストも良い。若いハリソンフォードくそイケメン。
それよりもミルナー役のポール・ル・マットがものすごくよかった。この作品以降ヒット作には恵まれなかったって超もったいない。とてつもなくいいキャラだったなあ。
ミルナーとコンビみたいな感じだったマッケンジーフィリップスもかわいいし、ませようとしてる子供感が完璧にマッチしてて最高だった。2人のシーンがとても好きだなあ。


1番好きなシーンは、Johnny B. Goodeの流れるところ。マッケンジーフィリップス演じるキャロルの顔面に水風船ぶつけられるところ。
ミルナーの笑いが、この作品1番の笑顔だし、キャロルの笑顔も全開でそのあとのシーンも音楽に合わせて最高すぎ。
調べてみたら、実はこの水風船顔面はアクシデントだったとのこと。そりゃ笑っちゃうよね。それにしてもキャストたちの素顔が垣間見れるし本気な笑いな感じがすごい伝わってきて、とても好きなシーンになったな。


エンドロール直前の、各キャラのその後は時代感出ているよね。アメリカが1番幸せだった時っていうのを思い知らされる。ちょっと後味悪くなる感否めないけど、これが現実なんだな…


とにかく1960年頃の抜群の雰囲気を味わえるだけでも見る価値のある作品。アメリカのオールディーズの素晴らしさを味わえる。




追記。
USJにメルズドライブインをモデルにしたレストランがあるって見たから調べてみたら、すごかった。
前にある車全部そのままやんけ……
ミルナーの黄色い車もちゃんとある……
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