ベアトリス・ダル…凄い女優だ。
昔は小説家志望で、今は知り合いの雑用で食いつなぐ中年男性ゾルグの元にカフェで知り合った自由奔放な少女ベティが転がり込む。意気投合し、激しく惹かれ合った2人は、生活を共にするようになるが、"ある事"から住んでいたコテージを離れる事になり、ベティの友達の住むパリへと向かうことになった2人だったが…
ストーリーはこんな感じ。
この作品○○○シーンから、いきなり始まる。最初観たときはビックリ！
そんな感じで始まる作品なんだけど何回観てもストーリーが入ってこない！
それは一重に、ベティが強烈過ぎて、その印象しか残らないのが原因。
ベアトリス・ダルが演じるベティは、自由奔放で魅力的な面がある一方で、
感情の起伏が激しくコントロール出来ない面も持っている。
自分の癇に障ると、時には恋人ゾルグの持ち物を全て窓から放り出したり、
家主を2階から突き飛ばした挙げ句、
自分たちの住むコテージに火をつけ、全焼させてしまう。またレストランで働いていた時には、ムカついた客の腕にフォークを突き立てたりする。
気性が激しい…ということだけでは、済まされない事を度々起こす
こんな女性、付き合いたくないよね。
機嫌のいいときは、いいんだろうけど
いつも顔色をうかがわないといけないしね。
一方、ゾルグは、ほぼほぼベティのなすがまま…
ベティの性分を考えると仕方ない事なんだろうけど…
そんな2人だったんだけど、"ある事"
からベティが…
まぁ、そこからが凄いんだ。
突然あんな事をしたり、あんな事になってしまったりして、ベティは…
とこの作品は、ベティの独壇場！
いや、演じているベアトリス・ダルの独壇場！狂気の演技もすごいが、静の演技も凄い。途中から、"この人、実際もそんな人なんじゃ？"って思えるほど…
逝っちゃてるんだよなぁ。
ホント"凄い"しか出てこないなぁ…
でも、好き嫌いもハッキリ分かれる作品でもあるんだろうなぁ。
個人的には、ベアトリス・ダルのぶっ飛んだ演技は面白かったけど。
因みに、この作品、このインテグラル版とオリジナル版があるんだけど、インテグラル版はゾルグ目線、オリジナル版はベティ目線で描かれているので比べてみるのもいいかも。
