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大草原の渡り鳥のbluetokyoのレビュー・感想・評価

大草原の渡り鳥(1960年製作の映画)
3.0
北海道って、こんな場所だったっけ。雄大で美しい景色だ。なだらかな起伏の山々とどこまでも広がる草原。草原はうねるような起伏のある地形。
そこに暮らすアイヌも、なんか、竪穴式住居みたいなのに住んでいる。そうした住居が幾つか固まっている素朴な集落。湖のほとりにぽつんとある。そんな場所に、馬に乗った滝伸次が現れるわけだ。
このロケーションだけで、十分に映画なのだから、妙なこねくり回したストーリーなどいらないのだがなあ。やはりキャスティングの関係なのか、無駄なひねったストーリーにしてしまっている。しかもワンパターンなのだ。

簡単にあらすじ。
滝伸次が馬で登場。和江という母親を探している子供を連れている。アイヌの集落にやって来た。アイヌの人々は武器を持って集まってきた。
民芸研究家の清里順子が出てきて、みんな、このひとは敵じゃないわ、みたいなことを言う。じゃあ、占いの婆さんに聞いてみよう、ということで、聞いてみると、怪しい者じゃない、ということで一安心。

と思ったら愚連隊みたいなのが襲撃してくるのだった。滝伸次が撃退する。
ハートの政も登場する。だが、味方というわけでもない。愚連隊のボス、高堂の手下にもなったりする。

滝伸次は、そんなハートの政に頼みごとをする。ハートの政、おいおい、おれたちは敵同士だぜ。滝伸次、頼めるのは、おめえしかいねえんだ。
頼み事いうのは、連れて来た子供の母親探し。

たいてい、こういう場合は、ハートの政が手伝ったりする。

子供の母親は、高堂の女になっていたりする。

そんなことをやっているうちに、愚連隊の嫌がらせは、だんだん激しくなる。さらに、清里大造が、なんと、高堂に多額の借金をしていることが判明。この借金とアイヌの集落がどう関係しているの不明。
やっとカネが出来たと喜んでいると、車運転中に愚連隊に襲われたりする。すると、滝伸次が登場。そんなこったろうと思ったぜ、と言いながら。

例によって、高堂は、あまり言うことをきかないハートの政がウザくなって、消せということになるが、ハートの政は脱出する。

愚連隊が、アイヌ集落を襲って、火をつける。そのどさくさかなにかで、子どもを誘拐する。

清里硫黄精錬所に、高堂+愚連隊が集結。
滝伸次とハートの政が、銃撃戦を仕掛ける。高堂+愚連隊は全滅。なぜか、清里の息子、茂は裏切っていて、射殺される。
いつものごとく、ハートの政はおとなしく警察に捕まる。

ナイトクラブでの歌謡ショーがいい。また、アイヌの集落でのイヨマンテの歌もいい。

イヨマンテの踊りに誘われるも、踊りたくないので、滝伸次と清里順子は、打楽器の演奏を始める、だからどうしたというシーンだ。まあ、そういう映画でもある。清里茂は、いったい何だったんだ、というのもある。
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