やむちゃ

シティーハンターのやむちゃのレビュー・感想・評価

シティーハンター(1993年製作の映画)
3.2
備忘録
1993.3に鑑賞。

ジャッキー・チェン主演、バリー・ウォン(ウォン・ジン/王晶)監督作品。
3か月前に公開されたスーパーアクションの「ポリス・ストーリー3」とは打って変わって、何でもありの香港らしい作品。
ジャッキーが冴羽獠、ジョイ・ウォンが槇村香を演じているが、大幅にアレンジされており、シティハンターらしさはほぼ無い(冴羽獠が女好きなのと、香が巨大ハンマーを使うところぐらい?)。
日本からは後藤久美子が出演している。

バリー・ウォンといえば、面白ければ何でもOKのスタンスで有名で、同時期にゲームのストリートファイター2(広東語で「超級街頭覇王」)の無許可実写化作品「超級学校覇王」(訴えられそうなので「街頭」を「学校」に変更w)を制作したりしているが、今作はゴールデン・ハーベスト制作なので、ちゃんと原作者と集英社の許可を取っている。おかげで日本公開できたw

物語の大半が豪華客船の船内を舞台にしている。
レオン・ライがゴッド・ギャンブラー(これもバリー・ウォン監督)風のキャラでアクションを披露したり、軟硬天師(Softhard)が「ガラガラヘビがやってくる」のカバーをほぼフルで歌ったり(MV?)、ゲイリー・ダニエルズとジャッキーがストリートファイター2のコスチュームで戦ったり(こちらはちゃんとカプコンの許可済み)、大男とジャッキーの戦闘シーンではスクリーンに映された「死亡遊戯」がヒントになったり(ジャッキーがリーにお礼を言うとちゃんと返事が返ってくるw)と、本当に何でもあり状態。

「ポリス・ストーリー3」の余韻が残っている期間に観たので、その差に唖然とした(当然ながらこちらでは感動せずw)。
ある意味、当時勢いのあった香港映画らしい作品と言える。
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