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ハード・ターゲットのやむちゃのレビュー・感想・評価

ハード・ターゲット(1993年製作の映画)
3.8
備忘録
1994.1に鑑賞。

ジャン=クロード・ヴァン・ダム主演、ジョン・ウー監督のアクション映画。

失業中で放浪中の主人公が、失踪した父を探しに来た女性とともに、富裕層に人間狩りを楽しませる悪の組織と闘うお話。
作品的には男臭い西部劇っぽい雰囲気で、ギター中心の音楽も印象的。

ジョン・ウーのハリウッド進出第一作。
香港作品で見慣れた、二丁拳銃、スローモーション、顔(眼)のアップ、白い鳩がハリウッド作品で観れるとは!と、劇場で感動した記憶がある。

ウーは、まだこの時はハリウッドでは無名監督だったため、すでに知名度の高かったヴァン・ダムのワガママや、有利な契約に振り回されたらしい。

そうは言いながらもヴァン・ダムとの相性は良く、それまでの作品では単調になりがちだったアクションが、スローモーションなどの演出で効果的に描かれている。
ヴァン・ダム自身も香港人監督との相性の良さを感じたのか、その後もツイ・ハーク、リンゴ・ラム監督と映画を作っている。

今作の成功で、ウーは「ブロークン・アロー」、「フェイス・オフ」とハリウッドで徐々に予算規模の大きい作品を撮るようになり、「ミッション・インポッシブル2」でピークを迎えることになる。その後「ウインドトーカーズ」でコケてしまうけれど…。

予算も少ない小品ながら、独特の味があって、個人的にはかなり好きな作品。

余談だが、1992年に今作撮影中のウーを陣中見舞しに渡米した(のであろう)チョウ・ユンファとユニバーサル・スタジオ・ハリウッドで出くわし、一緒に写真を撮ってもらったw
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