戦後に当時を振り返ったような物静かで詩的モノローグで心情を語っていくスタイルに反してどんどん人間らしい感情が死んでいくストーリー展開
全体的に「彼らが感じたであろう心境」「彼らが見たであろう風景」に注視した作家性が強すぎる印象。
命に優劣は無く、特別な命も無く、善悪もなく、その死に意義すらない。
戦争というシステムに組み込まれたらもう終わり。
そんな事を感じすにはいられない虚しさを覚える映画でした。
意味なんてないのに神の意思にすがり、その生と死に意味を見出そうとする語りが何とも悲しかった。
面白い映画ではないけど、こういう戦争映画もあっていいと思う。
あと恐ろしくBGMが美しかった。