シン・レッド・ラインの作品情報・感想・評価

「シン・レッド・ライン」に投稿された感想・評価

テレンス・マリックが天国の日々から実に19年ぶりに手がけた映像詩。

最初にツリーオブライフを見たときはテレンス・マリックの作風変わったかなと思ったけど、改めて見ると実は露骨なくらい詩的な作風ってこの頃から変わってなかったと気付かされた。

密林のシーンや前半の戦場となる草原のシーン等戦争映画にしては美しいシーンが山ほどある映画となっているのは実にマリックらしいが、特に素晴らしかったのは薄暗いのは夕暮れのせいかと思ったらかかっていた雲が晴れ明るくなる場面で、あの現象が起こるまで待機していたにせよあそこまで劇的に撮る手腕には感嘆するばかりで、やはりテレンス・マリックの映像への拘りは尋常ではない。

そんな詩的で芸術的なシーンに詩のような台詞やモノローグが重なることも特徴的で若干臭いなと感じる点もあったけど、それが過酷な環境下における現実逃避的なものかもと思ったら結構哀愁が感じられる。

途中人が死ぬシーンばかり続いて怠いなと思うところもあったが、フィクションの映画とはいえ死体に飽きるのは我ながらサイコパスっぽい考え方だから気をつけなければ。

1シーンしか出ないジョン・トラヴォルタやジョージ・クルーニー等おそらく特別出演的なのが多いだろうが中々にキャストも豪華なものとなっているけど、テレンス・マリックの芸術の一部となれるなら1シーンだけでも出たいと思う気持ちはわからないでもない。

しかしほとんど映像表現に特化したようなこの長めの作品を、物語主義的な頃初めて見て飽きなかったのは自分のこととはいえ少し不思議。
今んとこ、自分の中ではテレンスマリックが自然描写ではベスト

自然の豊かさを表現する事も出来るし、それを血で汚し、けたたましい銃声を響かせて、焼き尽くす事の美しさも知っている。

台詞回しが鬱陶しいけど、圧倒的な画力で補っている

戦闘シーンの動きの激しいカメラも編集でスッキリさせていて見事だった

ただやっぱり戦争を悲劇として扱いすぎる映画には華がない。
一人一人に焦点を当てすぎる
この描写力があるのにもったいない


ショーンペンってほんと怖いわ。
いつ殴りかかってきてもおかしくない狂気を持ってる
yadakor

yadakorの感想・評価

3.0
戦争に、戦争以上の大げさな意味を持たせ過ぎかなあ
終戦後に小説家(もしくは脚本家や監督)が冷静に考えたことを人形劇みたいに兵士使ってしゃべらせてる感じが気にくわない
'反戦'という1つのプロパガンダは非常に危険だと思うよ
Tpgooner

Tpgoonerの感想・評価

3.5
面白いとは言えないかもしれない。でも、敵である日本兵がほとんど映像として出てこない所にリアルさを感じた、印象的な作品。
ダンケルクを作るにあたって、ノーランが影響を受けた映画をちょこちょこ借りたりしています

うーん
ダンケルクでノーランが描き出した「個人が感じている、何もわからないという感覚」を序盤では感じました
どっちが優勢?今何が起こってる?わからない。
どこに逃げれば助かる?誰を殺せば勝てる?わからない。

怖いし、しっかり戦争映画だったけれども、他の戦争映画に比べたときに勝る何かはなかったです
人の死が身近にあって、どんどん彼らの隣の人は死んでいくんだけども、私の隣の人が死んでいく感覚はなかった。

ダンケルクの「自分が戦争を体験してる」カンジ、
プライベートライアンの「戦争の中で物語をかき集めていく」カンジ
アメリカンスナイパーの「目の前の戦争以外が見えなくなる」カンジ。
そういう自分が没入していってる?スクリーンが迎えにきてる?みたいな心に迫る映画力はなかった

なんていうか、映画っぽいキャラがおるのよー
あからさまに「現場の状況を理解してない上官」とか。戦闘シーンもアクション映画と変わらないカメラワークにサントラなので、史実ベースの割にフィクションとの境界が感じにくい

愛とは?命とは?とか、そんなポエムを言ってるような、余裕ってあるもんなんだろうか
超絶長い尺の後半ほとんどポエムパートで、まー命の危機で自分を見つめ直すのは絶対にあると思うけど、それにしても。
普通に、普通の人が兵士になって、銃弾バンバン飛んでる中で「人生とは?」とか言い出すのかね?と思ったら、流石にそういう感受性と語彙を持った層は一部でしょ
その「民間人の目線」を描くのが、ダンケルクは非常に上手かったよなと思いました。なんかダンケルク褒めるための踏み台みたいになったけど

戦争映画を見たことない人はまずこれから見たらどうでしょう。
グロさ控えめ、まー長いけれども見やすいと思います。特別なことはしてないとは言っても、ちゃんと戦争をやってるし、ポエムのなかからハッとすることもきっとあると思います。
んでそのあと「名作」扱いされてるやつ見ていったら、だんだん戦争コワッって気持ちが膨らんでくると思う

たぶんな。いま考えながら適当に言ってるけど

しかしちょっと説教くさかった
「戦争を通じて兵士の俺はこう思った」とかじゃなくて、戦争にいきなり放り込まれないと、平成生まれにはわかんないわ。
疑似体験だとしても、自分で感じて「戦争コワッ」て思いたいです。
添島

添島の感想・評価

3.6
こればっかりは日本人が見たら他国の人とは感想が違ってしまうよ。だって日本の歴史知ってるし日本語のニュアンスもわかるもの。
命懸けてるけど、その縁となるレベルが違いすぎたよなぁ。だってガム噛んでるもん。

アメリカ側からのアプローチ、さよなら、って繰り返し震えてる兵士や、たまに聞こえる甲高いまだ子供の兵士の声、とか。迫るシーンはいくつかあったんだけど、大前提としてわたしはモノローグが主張するタイプの映像が苦手だったのだ。はじめなにこのディスカバリーチャンネルって思ったもの…。
それが最後まで拭えず。

それにしても今見ればキャストが半端ない。
Yuya

Yuyaの感想・評価

3.4
戦場での敵味方 生死というスタンダードなテーマとはかけ離れて まるで大自然というトータルでの視点から 無意味に争い合う人間の小ささを嘲笑っているような 数多の戦争映画とは一線を画す作品
海も山も鳥も風も そして原住民との交流も 全てが生命力と輝きに溢れている一方で 銃と面子と名誉を携え 草をかき分け地べたを這う人間の業の浅ましさといったら 愚かそのものなのかもね

長尺の割には 役どころの個性が十分には描きとられていない気もするけど 実のところ後の有名俳優がこぞって出演してる以上 今こそ観るとハッキリと分け隔てて感情や立場を読みとる事もできるだろうし 何より今となってはとてつもなく豪華なキャスティングだなぁ

ショーン・ペンの掴み所のない 揺らついた振る舞いや語り口が 何よりも戦争の道理の無さを顕著にしてると思う
Hawkwind

Hawkwindの感想・評価

2.5
連合軍側から見た第二次大戦時のガダルカナル戦記。
言っちゃなんだが、物資に恵まれ余裕こいて戦った米兵なんかよりも、食料も無く極限状態で戦った日本兵側の方が数倍ドラマになると思う。
地上戦はなかなかの迫力があったが、モノローグや回想シーンがやたら多く、結果長尺になった割には中身は薄い。
戦闘シーンに緊張感がない。
迫撃砲の弾着もなんかショボい気がしたし、ゴア描写も温すぎる。
人物の描き込みも薄いような気がした。
しかし自然の詩的な映像は美しかった。

『プライベートライアン』の戦闘シーンはホントにすごかったんだなぁ
たい

たいの感想・評価

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レビューを見て気になって観た

流れるように見た、
長いけどそれほど気にならなかったかな。でも長い

すべてのシーンが淡々としているような印象

見てよかった作品
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