シン・レッド・ラインの作品情報・感想・評価

「シン・レッド・ライン」に投稿された感想・評価

一人戦争映画祭り二本目。
ずっとタイトルの"シン・レッド・ライン"ってどういう意味なのかと思っていたが、"生と死の境界線"という意味なのか。

戦地であるガダルカナル島そのものの美しさを映しているのが印象的。原生する雄大な自然と生命の尊さ。そんな中それらを崩壊せしめんとする自分たち兵士と戦争という死のコントラスト。繊細な草木の揺れる風の音がする中で鳴り響く銃声。
戦争を舞台にした映画の中での「生と死」というテーマについての新しいアプローチの仕方だと感じた。

一人一人の死についてゆっくりとドラマチックに描写するシーンがあるものの、その事象が悲しいと思わせるというよりかは、「死とは無常に訪れるものなのだ」というある種諦観のような感触を抱く。それはとても、苦く苦しい。
時々入るこの惨状を俯瞰しているようなナレーションが味わい深い。様々な疑問を投げかけるように、きっと考えることを我々に望んでいるんだろう。戦争映画でありながら、戦争を通して別のことを伝えようとするタイプの映画。一歩引いた目線から、すべてを見ている。

日本人がちゃんと自然な日本語を喋る日本人でよかった(よくカタコトの日本人じゃない日本人役がいるので……)。

音楽がハンス・ジマーだとは。主張が激しかった『ダンケルク』とは正反対で、本作はBGMがないシーンが目立つのでかなーり控えめ(つーかむしろこれが普通)だが、静かにどんよりする表現がいい。表現の幅が広い。でも重低音の金属っぽい音と、何層にも重ねたようなゾォォーーンっていう音がとても彼らしい。あまり気にしたことがなかったけど、かなりの作品手掛けてるんですね。ハンス・ジマーの音楽も比較してみたくなってきたぞ。

[メモ]
制作:アメリカ(1998年)
背景:ガダルカナル島の戦い(1942年)<第二次世界大戦(1939〜1945年)>:アメリカ陸軍<勝利国> vs.日本

ほぼ前編戦場での描写(常に交戦というわけではない)
家族の描写あり
兵士同士での交流少しあり
一人の一人の死をドラマチックに描く描写あり
1127sn

1127snの感想・評価

3.0
時折ゾクゾクするよな美しさが。自然であり、詩であり、ジム・カヴィーゼルであり、ショーン・ペンであり。

ただ戦闘シーンには、リアリティを持てませんでした。
川犬

川犬の感想・評価

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長い。戦争映画と言うより、詩的な群像劇みたいな
りーん

りーんの感想・評価

3.6
全体的に詩のようでした。
草木と川の中の兵士。のびのび育つ自然の中で、次々と命を落としていく兵士が戦争の悲しさを物語っているようでした。
若い頃のいろんな人が出演していて、それもまた見ごたえありました。
hiroki

hirokiの感想・評価

4.3
戦争の最中、戦場がシーンとなります。みんなが息を飲んでじっと声を潜めます。そんな時に何千年も前から変わらない風が吹いて、草がそよぎます。太陽は照り付いて、陽はいつものように明るい。雲が戦場に影を走らせる。

まさに神の視点から戦争を捉えた映画。テレンス・マリック素晴らしい。天国の日々のほうが好きですが、この映画も素晴らしいです。
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