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SAYURIのtsuruのレビュー・感想・評価

SAYURI(2005年製作の映画)
1.0
美しい映像の駄作。

原作を英語で読んでませんが、原因は映画の問題というより、原作者が日本人では無い中で、日本人やアジア人に対しての偏見や、知識不足(そもそも間違えているところが散見される)、差別的演出・表現(アジア人と黒人は過度に性的な人種・存在として白人に描かれがち)が満載で、原作に基づいて演出した結果、こうなってしまったのではないかと推察します。

そもそも舞妓・花街文化と遊郭の区別がついておらず、全部を性産業、舞妓さんについても性的関係を持つための職業として描いています。

京都など現代の花街で、舞妓さんを性産業と勘違いした外国人観光客との間でトラブルが起きたりしていますが(最近はマナーブックとかも英語で出来ているみたい)背景を考えれば、元々の偏見に加え、こういう映画が流行ることで「間違った性的なイメージ」が先行してしまっているのかもしれませんね。
現代にいわゆる遊郭という場所はないのですけどね…

色使いや美術の美しさはもとより、チャンツィの美しさには圧倒されました。ビジュアルだけでなく、大好きな俳優です。
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