・物語★★★
・配役★★★★
・演出★★★★
・映像★★★★★
・音楽★★★
耽美的ってこういうことを言うんだろう。
あまりにも謎に満ちた作品。
もはや大衆的な映画ではなく、芸術作品の域。
特筆すべきは、映像の美しさ。
モノクロに近いほどダークなトーンに抑えられたスクリーン。そこに幻想的に浮かびあがるエル・ファニングは、まさに妖艶そのもの。
過去と現在、夢と現実が交互に絡まり合う演出も、作品の世界観や解釈をさらに謎めいたものにしている。
ストーリーとしてはやや飲み込めない部分もなくはないが、ゴシックホラーとミステリーの要素がうまく溶け込んで、この怪しげで謎に包まれた作品をなんとか解読したい、という観客の欲求を掻き立てる。
劇場用パンフ★★★★
14ページとあっさりながら、「オリジナルストーリー・個人的要素・自己資金」にこだわったというフランシス・F・コッポラ監督の本作にかける思いなど、なかなかの読み応え。
また観たい。