部長

ゴジラVSビオランテの部長のレビュー・感想・評価

ゴジラVSビオランテ(1989年製作の映画)
3.0
本作含め6作続くことになる平成VSゴジラシリーズの1作目。
いちおう5年前の『ゴジラ(1984)』が前作にあたるんですが、
結局繋がりはほとんどなく、
ゴジラは三原山に封印されている、程度のことをおさえておけば問題なし。
ついでに5年でゴジラもイケメン化。
TOHO新宿の屋上から睨みつけてくるあのゴジラになってます。

初っ端からゴジラ細胞を奪い合う日本やアメリカの企業、中東国家の争いで始まり、
怪獣が全然出てこない構成には意表を突かれました。

ゴジラ細胞をさながらロードオブザリングの指輪の如く位置付けたり、
植物VS動物という対比は上手いですが、
ぶつ切りにさまざまな出来事が同時進行する展開は分かりづらく完全大人向け。
前作ヒロインの沢口靖子がまったく別の役で出てくるのも混乱に拍車をかけます。

今回主役はゴジラでもビオランテでもなく、
兵器、超能力、天候操作まで駆使して日本を守る自衛隊。
大いに期待していたクライマックスの大怪獣バトルは案外短く、
ちょっと満足感は薄いかも。

特撮は大迫力で前作以上の作り込み。
昨今のCGにはない実在感と贅沢感を味わえます。
大阪のビルとかあれ何メートルあるんだろう…。
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