ひよこっこ

スタンド・バイ・ミーのひよこっこのレビュー・感想・評価

スタンド・バイ・ミー(1986年製作の映画)
3.7
ウィル・ウィートンって小さい頃はどエライかわいい。大きくなるとよくわからんおっさんだけど。リバー・フェニックスはどんな髪型でもかっこいい。ただ、話の中でも現実でも大人になってから死んでしまうのとても辛い。
話としては、主人公たちは12歳で来年には中学に進学して疎遠になる未来が見えてるけどそれでもみんなで何かを成し遂げたいと思ってるところが青春。
いつも4人で連んでるとはいえ、ウィルとリバーが演じてる2人は親友で、とりわけ仲がいいし、他の2人にはとても言えない悩みや今まで隠してたことをお互いに吐露しあうシーンでは、辛かったことをやっと吐き出せた安堵感と悲しい気持ちに押し潰されそうな相手の肩を抱き慰めてるシーンがグッときた。100%理解してはくれてないのだろうけど、わかろうとしてる意味で「わかるよ」って言葉をかけてる様子は本当に美しかった。タイトルや歌はこいうことなのか、と。
彼らの世界は彼らの中でしか成り立たず、大人や女は立ち入れない特別神聖な空間だと思う。彼らの年代でしか出せない楽しくてバカバカしくてちょっと重たくて暗い、そんな世界。素敵な映画でした。
ひよこっこ

ひよこっこ