このレビューはネタバレを含みます
1987年に作られた映画なので…やっぱり、現在のCG技術とは違います。
だって、「特撮」ですから。
ゴジラとか、ウルトラマンの。
でも、私はこの映画の何ともいえないボヤボヤーっとした感じの空気感がとても好き。
冒頭に出てくる町並みと、背景にある、まるで昔話に出てきそうな丸い山。
でも、それがいい感じ。
おとぎ話に相応しい。
音楽も、かなり好き。
全編通して好きだけど、やはりヘンデルのlargo(ombra mai fu)をアレンジしてる曲が、一番感動します。
かぐや姫が、去り際
「人間のまごころ、忘れません」
って言うところ、音楽も良くて、いつ観ても「ああ、いいな」って思う。
これ、映画館で観たかったなぁ。
子どもの頃から何回も観てて、それでも観るたびにやっぱり良い作品だなぁって、しみじみ思えるのです。
ここまで褒めて、なんで満点でないかというのは、唯一、役者さんのメイクがイマイチなのが…
もうちょっとナチュラルにして欲しかったです。
お母さん役、若尾文子のメイクは綺麗なのに
肝心のかぐや姫沢口靖子のメイクが…ちょっとやり過ぎ感。
盲目の子守役の小高恵美のナチュラルな感じの方が際立って美しく思えてしまって、私にとっては残念です。
男性陣も然り。
(帝の白塗りは逆に良いです。)
それでも、ほんと、好きな映画です。