このレビューはネタバレを含みます
「年末特番 一度はフィルムで観ておきたい――大人のためのアニメーション映画」
細野晴臣の劇伴がめちゃくちゃすごい、特に記憶に残った曲名が『藤壷』だった。
光源氏の愛にまつわるストーリーテーマってずっと色褪せることがないんだろうなと思う。源氏物語はうっすらとした知識しかないけど、光源氏の不安定な愛が全面に出てる気がした。
ずっと桜の幻影を見続けていて、桜の花びらは喪失の象徴なんだけど、最後に桜の舞い散る中、あるいは光の中で舞っている。最後の巻の名前が『幻』らしく、テーマが綺麗に立ち上がってるシーンなのかもなと思った。