なおちゃん

南極物語のなおちゃんのレビュー・感想・評価

南極物語(1983年製作の映画)
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人生37年間この映画を観ないできた。
幼い頃から犬が大好きで今でも大好き。
そんな私にこの映画がどう刻まれるかはなんとなく幼少の自分にも想像できていた。
この歳まで観ずにきたのは、正解であった。



テレビでたまたま流れることを知り、録画して、初めて観た。
“タロとジロ”は有名がために結末は勿論知っている。
しかしポイントはそこではない。

犬が好きな私が必ず犬が出てくる映画でじわじわ抱きはじめる疑問。
「これどうやって撮ったんだ?」
「この犬達、大丈夫だったんか?」
って“映画”から外れてしまう心配の念である。

案の定、半ば途中で一時停止をし、携帯で検索しまくりはじめる。
そこで得たことを、箇条書きしておく。
ここに書いたことが、私自身がどう感じたかは、別として。

・当時樺太犬はすでに絶滅の危機にあり撮影で出演したのはエスキモーなどイヌイットが飼っていたわんころである
・死体のシーンで使われたわんころは、上記のわんころのそもそもの似た死体を探しまくってメイクして使った
・ストーリーのために犬を訓練したことはなく、120時間に及ぶ犬だけのテープがあるほど、犬を自由に走らせ、あとからストーリーにはめていった
・首輪から抜けていくシーンは、わんころを腹ペコにさせ、その後近くに好物を置き抜けさせた
・水に落っこちていくシーンは、下から紐でひっぱった
・「子猫物語」というワード
・「ムツゴロウ」というワード

実際に南極で撮影されている。寒さに強い犬種とはいえ、ワンコロ達のもふもふの毛にかっぴかぴに雪というか氷がかたまりついてるのもそうかこうなるまでこうさせたのか。てんてんてん、、、から始まり、私の心は不安に駆られ始める。



で、最後まで観て一番最初に思ったことは、

ワンコロ達を基地に置き去りにしてからタロとジロと再会するまでの事は誰にもわかるはずがないことであり、よってこの内容にはフィクションという作り上げられた作品であるがゆえ、ワンコロ達にこんな過酷な現場をやらせてまで撮る必要が映画にあったのか?本じゃだめなのか?

というのが私の結論である。

ただ一つ、調べている中で知ってよかったなって思ったのは、ハリウッド映画などでは、全てではないがペットなどの飼い犬を映画中で殺す作品は作らない、仮にそういう映画だとしたら観客がその場で“ありえない”と言って席を立って帰ってしまうそうだ。ということ。

なんかなんでも表裏一体というか語彙力なくて本当に申し訳ないがこういう動物系の話って、ベジタリアンとかそういうのも肉を食べるとか食べないとか、なんか私も人間として生まれてきたから人間ぽいことして毎日生きてるけど何が正解とか正しいとかそんなのは多分死ぬまでわからなくて、多分死んだ後もわからなくて、
だから大事なのはこうやって「考える」ことなんだと思う。

ってことを、いつも、思って、イマス。


あー
なんか初めての長文だぜ!←
国語ってむずかしい
なおちゃん

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