そう

ゴジラVSモスラのそうのレビュー・感想・評価

ゴジラVSモスラ(1992年製作の映画)
3.8
モスラかわいい。哲もかわいい。ビームかっけえ。

モスラが主役です。

モスラは美しく、ゴジラは勇ましく。怪獣の造形もそうですが、周りの風景や気候などの美術が素晴らしいと思いました。気泡に塗れる海中ゴジラ、噴火とともに出現するゴジラwith稲妻。国会議事堂に突撃する攻撃性を見せつけるも、急に繭となり成虫になるモスラ。ひょっこり顔を出したその様は可愛いが過ぎる。美しい鱗粉を撒き散らし、渡辺哲すらニッコリさせるアイドル性。

物凄いメッセージ性。ここまであからさまでもいいんだ!と思わせてくれる。謎をすべて話してくれるコスモスは説明的ですが、ここまでやってくれると見やすい。子供向け映画はこういうところが親切です。
毎回人間の環境に対する警鐘を鳴らしてくれるゴジラシリーズですが、今回は先進的というか予言的でもありました。

「地球が怒ってる」

我々人類は自然災害が起こる度にこの言葉を思い出しますが、普段は忘れています。油断しています。油断するから自然を破壊できる。森林伐採による土砂崩れは現実に起きているし、地盤調査を軽視した原発建設によって、多くの土地が汚染されて現実に被害がもたらされた。

「頭がおかしいのはあんたの方だ」

地球にとって害悪である人類は、常に命を狙われている。危険と隣り合わせだということを忘れてはならない。
そう

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