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月曜日のユカのKのレビュー・感想・評価

月曜日のユカ(1964年製作の映画)
3.8
若き頃の加賀まりこ様見たさに鑑賞🚢✨
オープニングから釘付けになってしまうほどの可愛さ🥺!60’sのレトロファッションがお似合いすぎます💘

昭和のヨコハマのお洒落でロマンチックな街並みが舞台だからこそつくれた、洋画みたいな邦画だった。冒頭の字幕はなかなかじわるし、カメラワークも独特で面白い。ニューグランドも出てきてテンション上がる!

高級クラブで働きながらパトロンも同世代の恋人もいる18歳のユカ。その愛くるしい見た目と性格で人気者なのだが、びっくりするほどピュア。元娼婦だった母親からの受け売りである「女の生きがいは男の人を喜ばせること」をモットーに仕事をするが、本当の愛を知らないからすごく薄っぺらいのがまた悲しい。中尾彬演じる恋人の修はユカのこともパトロンの存在もわかっていてそれでも愛してくれる所謂「理解のある彼氏」なのだが、それにも気づかない。ある日パトロンに頼まれた一件を通じてようやく気づいた頃にはもう何もかもが遅くて、、

男性陣も、ユカの母親もかなり男尊女卑な価値観で、きっとそれが良くも悪くも当時の日本の「普通」の考え方だったんだろうし今も少なからずそういう倫理観は日本に残っているけど、その結果ユカみたいな生き方考え方の女の子ができてしまい負が再生産されてしまうことはなんだか悲しいなあと思った。

予想もしない終わり方で最後まで楽しめる作品です👠

2022年37本目
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