Arima

光の旅人 K-PAXのArimaのレビュー・感想・評価

光の旅人 K-PAX(2001年製作の映画)
4.0
てっきりこの宇宙人は人的な外観を伴う存在だと思い込んでいたので、最後の旅立ちはどうなってしまうのか凄く惹き込まれてしまった。やられたなぁ。

医者が早い段階でただの精神病患者と異なる感覚を得て、プロートの言葉全ては信じられないが、温かい目で彼を見守りながら物語が展開してゆくのが良かった。

K-PAXの宇宙図を描くぶち上げシーンが早目にあったので、この後どうなってしまうのかと思ったが、以外と状況は変わらなかったw

プロートが患者たちから信頼されていたのは、彼が語った様に患者と医者の垣根を持たないで接していたからだろう。
プロートは患者達と話すだけで、外星人特有の技術なり、力なりを使わずに患者の心を開く。謎が深まる感じが良かったが、ここはもっと様々なパターンを見たかった。

自分がプロートに選ばれなかったのに納得している患者達の姿。
息子と誕生日を過ごす為に出迎える医者。

プロートに心開いた人間が少しだけ変わっている姿を見る物語の締め方は、控えめだが微笑ましいものだった。
Arima

Arima