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ボーイズ’ン・ザ・フッドのgのネタバレレビュー・内容・結末

ボーイズ’ン・ザ・フッド(1991年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

かっこいい90年代ファッションやらカルチャーやら見てるだけで楽しく勉強になる映画でありながら
重たいテーマをすごくしっかりしたドラマで描いてる、一番好きな系統の話だった

ギャングがはびこり、死と隣り合わせの危険な街で生まれ育った黒人の主人公トレ
けどこれは黒人に対する別の人種からの差別の話ではなく、敵もまた黒人ってところが他の作品とは違う。

幼少期から複雑な両親の関係、家庭環境、
周囲は幼いころから盗みや犯罪を繰り返したり、凄く早くに子供ができて自分の人生を失ったりそんなのが当たり前の環境
敵はそういう連鎖であり、悪習なんだよね。
どんな環境にあっても道を踏み外さないこと、責任を持つことの大事さを教えてくれるような映画だと思う。
それと同時に、導いてくれる人の偉大さも感じたお父さんのキャラクター。

仮に努力して警察官になっていたとしても、同じ不遇を生きている黒人を見下して、弱い者を踏みつけることで強さを誇示するあの警察官とは違う。
自分は17歳で子供を生み、軍隊に生き過酷な日々を生きても、自分の子供にはそうなって欲しくないと厳しく優しく導いていくお父さん
序盤の幼少期でボールを返してくれた人も地味に比較になってたと思う
大人になったとき、
自分がされてきたことを同じようにしてしまうのか、それとも、子供には自分と違う道をちゃんと歩ませようとするのか、
大人が持つべき強さはここだなー。

自分を尊敬しない奴は尊敬するな、って言葉なんか刺さった。
父と息子の関係いいな。
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