けべん

ミッドナイト・イン・パリのけべんのレビュー・感想・評価

ミッドナイト・イン・パリ(2011年製作の映画)
2.9
主人公カップルは親も含めてアメリカ人、舞台はパリ。優雅なBGMにレトロなパリの町並みから始まる。この作品はパリの美しい街並み、綺麗な色合いが豊富だった。

昔のパリは、ピカソ、ダリ、ヘミングウェイなどの著名なアーティストが滞在していた街。その時空を超えて出逢いを重ねる作品。

今作は過去の偉人が出るところが1番の見どころだろうが、役柄と過去の偉人のマッピングがイマイチで、普通のラブロマンスとさして変わらないシーンが多かった。顔を似せるとか、特有の行動をとるとかあれば良かったかなと感じる。ヘミングウェイが筆をとらず、ダリやピカソが筆を走らせなかったら誰が誰だかよくわからない。

1890年にさらにジャンプもしてた。時代を飛ぶだけか、もう少しゴタゴタやトラブルを期待してた。お洒落なパリが描かれているのみで終始していた。

パリには行ったことがある。その美しく優雅な空間の描画、人々の交友、芸術的な街の表現が足りなかったように思う。あの、歩いてるだけで画になる街、何かしら目に止まる芸術性が欲しかった。

着想が面白いだけに観続けたが、無駄な時間が長かった。間違いなく、令和で観た作品のうちダントツワースト1のクソ作品。SF、恋愛、芸術、全てが中途半端。