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寒い国から帰ったスパイのnagarebosiのレビュー・感想・評価

寒い国から帰ったスパイ(1965年製作の映画)
4.5
衝撃でした、こんなに良い映画を見逃していたとは!
以前から気にはなっていましたが、やはり渋かった!
スパイや諜報戦を描いた作品は数あれど、実際はアクションも無ければヒーローもいないんでしょうね。
冷戦で造られた一枚の巨大な壁、この壁がこれほど重要で、これほど悲劇を生むとは正直あまり考えていませんでした。
ル・カレは読んだことがありませんが「ナイロビの蜂」「裏切りのサーカス」は観ました。どれもスーパーヒーローが大活躍するわけではなく、じっくりと見入ってしまう、そういう作品でしたが本作もそうでした。
リチャード・バートンは初めて観ましたが苦悩する姿が印象的、特にラストの表情は切なさを感じました。
映像も端整な作りで派手さを排除した演出も良かったです。
結局は駒なんだなあ・・・。