H4Y4T0

サイコのH4Y4T0のレビュー・感想・評価

サイコ(1960年製作の映画)
4.2
ヒッチコック作品鑑賞3作目。
立て続けに観てれば慣れるだろ、そんな風に思ってた時期が私にもありました。
まず、毎回違った手法・趣向で驚かせにかかるのは流石に卑怯。こちとら3作しか鑑賞してないヒッチコック・ビギナー。

さて今作に関しては予備知識なしでの鑑賞に挑みたかったのだが、例の「シャワーシーン」に準ずる逸話があまりにも有名かつ一人歩きしまくってるせいか、むしろ「いつ来るんだ!×2」とつい身構えながらの鑑賞に。これが一番堪えた。
件の恐怖のBGMが耳から離れない・・・。

相も変わらず節々に”小粋な演出”を散りばめてくるドSっぷりをお茶目にお披露目してくれるのだが、ポイントとしては所謂ホラーやサスペンスの「あるあるネタ」ないし「死亡フラグ」それらの基礎となり得る物、とでも解釈すれば良いのかな。教えてヒッチコック先生。

ストーリー自体は今のところ一番好きかも(断じてMではない)。
というのもわかりやすかったから、ただそれだけ。しかしここからが肝心。『サイコ』の醍醐味はきっとこれだけじゃないはず。現にレビューを書いてる段階でも、尾を引く“何か”を微かに感じる。もし胸の内に潜む“何か”を掘り下げ、見つけ出した暁には声高らかにこう叫ぼう「サイコ最高」って。
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