一週間ほどでつくられた話に一週間ほどでアニメーションをつけ、22分のうちにストーリーサークルが閉じる形式こそがやっぱり究極の「その人物はその人物、その物語はその物語」という感じで、完全体だと思う。切り絵という芸当もそれを後押しする。さらにいえばパイロット版を除いてシーズン４まではPowerAnimatorが使用され、それ以降はMayaがメインツールであるということで、実際のところ切り絵を装っているだけだというのも超いいね。バトル空間上に存在する奥行きがなかったことにされたあとに、やはりそれがあるかのように動かされる。2Dの偽物が2Dの弱点を2D的に乗り越える嘘の塗り重ね。そして誰が動かしてもそのキャラクターはそのキャラクターの動きをするようにセットアップされている。
