究極のゆるふわSF@中央アジア
ソ連時代。
中央アジア、ウズベキスタンの農村。素朴な村人たち。
そして現れるUFO少年。
はっ?!UFO少年?!
何とも奇想天外な設定の、日本で観られる唯一のウズベキスタン映画。
多分地球を征服できるくらいのフォースを持ってるUFO少年が、農民のおじちゃんと一緒に農村でとにかくゆるーく暮らすお話。
この話は、終始農村を舞台に進んでいく。
そのおかけで、小さな農村とUFO少年という異質な存在の対比が鮮やかに描かれている。
そしてUFO少年が違和感なく溶け込んでいくウズベキスタンの包容力に拍手。
てかUFO少年って何(今さら)
スピルバーグ監督へ、E.T.をみて感動しました、という手紙で始まるのも面白い。
ソ連時代は西側の作品とかあまり自由に観れなかったと思うけど、ウズベク人が感動してそういう映画を撮りたいと思ったんだなって考えるだけで感慨深い。
合間に入るロシア語のナレーションが、ぶらり途中下車の旅のナレーターのおじさんにそっくり。
とにかく、ほほえましい、手作り感満載のSF映画。笑える。
なお、この監督はウズベキスタンではとても有名。
主人公がゴルバチョフに手紙を書いていたから、そこらへんの時期の作品のようだ。
異国を楽しみたい時、ほっこりしたい時に。