ImamuraKaori

カンバセーション…盗聴…のImamuraKaoriのレビュー・感想・評価

カンバセーション…盗聴…(1973年製作の映画)
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誰も何も信用していないという世界線を、映画的言語で秀逸に表現している。主人公の精神状態も錯乱していく中で、終いには我々もどの映像・音を信用すればいいか分からなくなる。古典的な構造ではあるけど、盗聴・音にフォーカスを置いている点で個人的にはゾクゾク要素満載。
盗聴する・他人のブライバシーを覗き見るという行為自体の不健全さは、自身のプライバシーの空間をも破壊させる力があるよね、と最後自分の部屋を破壊するシーンで思いました。その好奇心が自らを蝕んでいくというか。
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