ラジオ子ちゃん

お茶漬の味のラジオ子ちゃんのレビュー・感想・評価

お茶漬の味(1952年製作の映画)
5.0
『しかしねぇ節子さん、
あんたねぇ一人で複雑になってますけどねぇ
大きい神様の目から見りゃあ
どっちだって同じなんですよ』

ラーメン屋さんのシーン好き。
お見合いボイコットしちゃったせっちゃんがしたかったのは、
こういうことだったんじゃないかなぁ。

小津がいう、男にある男のよさ。
顔形がどうだとか趣味がいいとかいう以外のよさ。
茂吉のよさには、
そうだよなぁと納得させるものがある。

もういい加減にしなよ、って思う妙子は
いつかの自分のようで、
謝った時、茂吉はなに?なんのこと?と返す。

いつか誰かが、ノッティングヒルの恋人のウィリアム(ヒューグラント)を
男らしさというか男のひと特有のよさを持っていて、すごいと評価していたことを思い出した。