ある夫婦の危機を描いた作品なのだが、小津安二郎独特のユーモアのある台詞回しや、のんびりとした時間の流れを感じさせる演出が心地よくて、それほどシリアスな印象は受けなかった。
中流階級の人々の生活が舞…
この映画、全編にわたって目に飛び込んでくるのは何よりも移動撮影である。普段の映画鑑賞において気にも留めることのない其れが、こと小津映画においては異質すぎるので、どうしても意識してしまう。蓮實重彦受け…
>>続きを読む最後12分間くらいのお茶漬けのシーンで全てが逆転。いけすかないと思っていた木暮美智代が可愛く(語弊があるかな)なるし、佐分利信は優しく頼もしくなって夫婦の距離が一気に縮まる。
当時の東京の富裕層の暮…
また一つ名作に出会えた。
小津作品、木暮実千代の演技が最高すぎる。上流階級育ちのお嬢さんで佐分利信演じる夫と馬が合わないんだけど、この我を通す所や思うままにロにする、この役が非常に合っていた。
彼岸…
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