お茶漬の味の作品情報・感想・評価・動画配信

「お茶漬の味」に投稿された感想・評価

居島一平のものまねで有名になった佐分利信主演映画。

シナリオが秀逸だな。

他人を非難したことと同じことを自分もしてしまっていたじゃない。だめじゃないの。
つまりは他人を非難すると同じことが自分の身にも起きるという寓話でもある。
そういった物語上の構成が巧みであることと、やはりこの時代の日本映画ならではの社会情勢、風俗が必ず描かれているのが面白い。

まずはパチンコ。自分も玉をひとつずつ投入して打つパチンコ代の記憶はあるが、椅子がなくて立ったままやってたのか。
鶴田浩二がパチンコ、競輪とギャンブル好きの今でいうチャラ男なのだが、行動とは逆に考え方だけはまとも(のようだ)。

そのパチンコを経営しているのが笠智衆。
佐分利信とは戦友である。
映画は1952年なので昭和27年で戦後7年。
シンガポールという会話からマレーの虎山下奉文の部下にあたるということか。
泰緬鉄道に関係していたのかもしれない。
いずれにせよ戦争を生き抜いた彼らは大らかで飾り気がないのに対し、そういう世界を見ていない裕福な女性は比較的小さなことが気になっている。そこに夫婦の溝ができるというふうに見ることができた。のであった。

ぼくが見たのはAmazonプライム・ビデオだが、ノイズがかなり酷い。ノイズとは音のことで、ザーザーとずっとうるさい。
だりあ

だりあの感想・評価

3.6
昭和27年の情緒溢れる、夫婦の物語。

覚えているのはパチン、ジャラジャラ…というパチンコ表現。
店主が否定的なことを言うのもまた、時代性であろうか。
「こんなもんが流行るようでは、世の中は良くならんです」

夫婦でのお茶漬け作り。最後は調子に乗る岡田、でコミカルに締める温かみあるホームドラマ。
「夫婦はこのお茶漬けなんだよ、いいんだ」
ShotaOkubo

ShotaOkuboの感想・評価

5.0
オールタイム・ベスト級の1本になりました。

心温まるストーリーが「小津調」と呼ばれる映画表現によって語られます。

計算され尽くした画面設計からは人工的な美しさを感じます。

語り口のスケールとしては決して大きくはないのですが、正に神は細部に宿ると言わんばかりの映像表現が好みでした。

小学生の頃、両親の喧嘩を目撃してしまい、離婚するのではと不安になったのを覚えているのですが、いつのまにか仲直りをしていて、子どもながらに安心した記憶があります。

それに似た安心感が映像として表現されており、何気ない経験が映画と重なり、突き刺さってしまいました。

お茶漬けという気取らず日本的な食べ物が夫婦の絆を築く様子が優しく幸福感に包んでくれる非常に良い映画だと思います。
Jules

Julesの感想・評価

3.9
ラストめっちゃほっこりした
夫婦でお茶漬け作るシーンの長回しが絶妙だったな〜
「インティメートでプリミティブ」っていうフレーズがなぜか頭に残った笑
mmsrr

mmsrrの感想・評価

3.5
カロリー軒のとんかつが気になって仕方ない!ラーメンといい、実際の食べ物がハッキリと映らないのに食欲がそそられるのはすごい。
お嬢様の妙子からしたら素朴で庶民派な佐竹が気に食わないという設定だったが、持つモノ身につけるモノ食べるモノ等全てにこだわりすぎてうるさいのもなかなか疲れますよ…と声を大にして言いたい。
小津映画の「何気ない日常を美しく切り取った」感を最も感じたのはこの作品かも。。言うまでもなく最たる部分は終盤の仲睦まじい夫婦のなんとなく拙い夜食の支度。。ああ美しい。佐竹さんのように懐の広い男になりたひ。 「お茶漬けだよ。お茶漬けの味なんだ」
尊重を実写化みたいな映画。
犬みたいだと貶したお茶漬けの味を
共有できた時、ただそこに居ただけの
夫婦に愛が生まれた。
夫婦、家族以前に人と人が向き合う上で
1番大事な事がふんだんに込められてる。
さすが日本の豆腐屋映画監督。
全部受け取った。

もうたくさん
『しかしねぇ節子さん、
あんたねぇ一人で複雑になってますけどねぇ
大きい神様の目から見りゃあ
どっちだって同じなんですよ』

ラーメン屋さんのシーン好き。
お見合いボイコットしちゃったせっちゃんがしたかったのは、
こういうことだったんじゃないかなぁ。

小津がいう、男にある男のよさ。
顔形がどうだとか趣味がいいとかいう以外のよさ。
茂吉のよさには、
そうだよなぁと納得させるものがある。

もういい加減にしなよ、って思う妙子は
いつかの自分のようで、
謝った時、茂吉はなに?なんのこと?と返す。

いつか誰かが、ノッティングヒルの恋人のウィリアム(ヒューグラント)を
男らしさというか男のひと特有のよさを持っていて、すごいと評価していたことを思い出した。
或る夫婦の何気ない日常を静かに丁寧に表現された人情劇だった。
タイトルの意図と作風が絶妙に合致していて、ほっこりと心安まる気持ちになった。
ふく

ふくの感想・評価

4.0
瓢箪柄の浴衣、蜂の巣のような柄のお着物がたまらない
1回目は節ちゃんが苦手だったけど、一年後みると可愛らしく思えた
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