2025年249本目
清々しい和解ではないが…
巨匠・小津安二郎監督が、地方出身の素朴な夫とそんな夫にうんざりする上流階級出身の妻のすれ違いと和解を描いたドラマ
妙子と佐竹茂吉が結婚して7、8年にな…
『遠い山なみの光』の1952年長崎市街のシーンで黒澤明の『生きる』とともに本作のポスターが貼られているのを観て、何かレファレンスがあるのかなと思い観てみた。
私はかなり自分の家庭内で茂吉さんなの…
それほど多く観ている訳ではないけど、小津作品て家族間の嫌な部分をすごく上手く描いている。そして、それぞれに憎まれ役的な人がいるけど、中でもこの作品の主人公の奥さんはトップクラスに嫌な人物だった。
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お嬢様育ちの妙子は見合いで長野出身の素朴な茂吉と結婚した。妙子は彼を「鈍感さん」と揶揄し、言葉にできない不満を抱えている。
姪の節子が見合いをバックれたことをきっかけに、妙子の夫に対するストレスは頂…
タイトルとは想像もできない映像で始まりヨーロッパを意識してるのかなって思った。戦後わずか7年でこんなに変われるものなのか、街も人も。少なくとも女性の描き方に違和感あった。そもそもお見合いは家と家の結…
>>続きを読むただ夫婦がお茶漬を用意して、向かい合って食べている、ただそれだけの10分間がとんでもなく素晴らしい瞬間として、だけど何気なく映されていて凄い。
全体を通して食事が多く、際立って美味しそうなものでもな…
互いに価値観の違いや倦怠感を抱く夫婦が、姪の見合い話をきっかけに夫婦の絆を再認識する物語。
夫と妻を通して、庶民と上流階級の違いが対比的に描かれる。競輪、パチンコ、ラーメンやトンカツといった庶民の…
幸福な孤独感_。
都会育ちで裕福な家庭に育った妻妙子と、地方出身者で朴訥な夫茂吉。お見合い結婚してからも、情愛が育つことなく中年まできた。そんな二人の前に、年頃の姪っ子節子の見合い話が持ち上がる。…