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お茶漬の味のsadieのレビュー・感想・評価

お茶漬の味(1952年製作の映画)
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戦後の復興期にあって生命力に満ち溢れた人々の姿を見ることができる。
人々は楽しみと金とカロリーを求めている。

結婚が大人になる条件ではない。抗うわけでなく、可憐に圧力をかわしていく女子。それが大人になる条件。

いくつになっても人は子供の心を残してる。
遊びたいと思えば、若い女に嫉妬もする。

とてもユーモラスなホームコメディ。小津さんは笑いのツボをしってますね。

ここで「お茶漬」が出てくるのか。腑に落ちる。

何気ない日常の幸せを噛み締める作品。
ほんの小さな奇跡の話。

あと200個くらい語るべきことがあると思いますが、このへんで止めにしましょう。ちぐはぐなコメントではありますが、ひとつだけ僕から述べたいと思います。

星の数ほどある素晴らしい小津作品の中でこの作品いちばんまとまった作品なのです。
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