オレオ

行きずりの街のオレオのレビュー・感想・評価

行きずりの街(2010年製作の映画)
4.4
すごい。こんな映画が2010年に現存してたなんて。ゆうにその時代超えてるのでは。
ポジ出したくさんできるけど黙っておこう…
古き良きフィルム、東映の鏡といった感じ。
「だから乾燥機」
「ああ、コインランドリー」

やっぱりひとつ言ってしまうと、
人や属性をどう捉えるかという価値観で、今は変容してなくなってしまっているものを、とても素晴らしく表している。
簡単にいうと、JKや少女を他者や女性ときちんと認識して(あるいはモブ背景として、ブランド化せずきちんと消去して)個人の関係性として表している。
端的な脊髄反射的頭の悪さ、分かりやすさと効率だけを求めた結果の現代的な他者に対する認知が無い。人々の関係性は寡黙にも濃密に、ひっそりと存在しているはずだ。