梅小路梅子

しとやかな獣の梅小路梅子のレビュー・感想・評価

しとやかな獣(1962年製作の映画)
4.8
狭い団地の一室を、内から 外から 下から 上から 横から 隙間から、撮る 撮る 撮る

すごくシンプルで単調と言えばそうなのに、オリジナリティがあり、本質をついてくるようなエグさがある。
異質。
そして異質と言えば、みたいな船越英二。

この脚本を書いたのも、それをこのような映像に仕上げたことも、遊び心と物事への切り込み方にセンスを感じる。
この時代の映画の幅の広さ・層の厚さに改めて感心してしまった。