しとやかな獣の作品情報・感想・評価・動画配信

「しとやかな獣」に投稿された感想・評価

丹梵

丹梵の感想・評価

4.4
めっっちゃ面白い。

1962年にこんなにテンポいいのあったんだ…

都内のアパートに住む中年夫婦の元に胡散臭い3人組が現る。彼等は夫婦達の息子が金を使い込んでると言ってその金を支払えと言ってくる。
夫婦は知らぬ存ぜぬとおっしゃるものの…

ほぼアパートの一室のみで繰り広げられるブラックコメディ。というか家族愛溢れる成り上がり物語。万引き家族よりもパラサイトよりも好き。

若尾文子に騙されてみたい男の情けない性。肝が据わってらっしゃる。

構図が素晴らしい。階段、夕陽のダンス、生活品の映し方。
所々ぶちかましが効いててとち狂ってる。それは懐の大きさや多様性にも通じて気持ち良い。

現代文明に対する狂言混じりの小さな揶揄も気持ち良い。

Netflixで今月いっぱいなので、登録してる方には是非おすすめです。100分以内でとっても愉快。試しに5分くらい観てテンポの良さでそのまま最後までいける(はず
日本版パラサイト、めっちゃ面白い!最高!!!テンション上がった!ありがとう!!!若尾文子の悪女っぷりもいいんだけど、犯罪一家がとても良い。あとなんか狂言めいたbgmも良い。ワンシチュエーション会話劇は名作が多いな。

瓶コーラ飲みたくなる。
ntkseng

ntksengの感想・評価

3.6
若尾文子にしかなりたくない。。間違いなく赤い空と太鼓の音がトラウマになる、
草団子

草団子の感想・評価

2.2
基本家の中のみで話が繰り広げられいる。
台詞がクサいな〜…って感じであんまりピンとこなくて、なおかつ場面も似たような感じだしで、中々しんどかった。

登場人物全員どうしようもねぇのはさて置いて、軍人だったという過去の栄光に引きずって口だけ達者で働かない親父を無条件でかばう母親にもイライラした。時代の一言で片付けられないくらいモヤモヤする夫婦だった。最後まで見てもどのキャラにも共感も愛着も感じなかった。

肝心の心理描写も台詞めちゃめちゃ喋るから、小説かな??ってかんじでチープに感じた。全部説明されたら萎える。
ILLminoru

ILLminoruの感想・評価

4.0
監督: 川島雄三、脚本: 新藤兼人の団地の一室を舞台にドライでエゴイスティックな人間群像を描いたブラック・コメディ傑作。

郊外にある文化的な高層団地群に住む4人家族を中心に団地の一室で繰り広げられる「団地」映画の傑作かつ、若尾文子を中心としたファムファタルっぷりが痛快な、したたかで強い「女」映画の傑作でもあり、ワンシチュエーション会話劇の傑作。

本作で「しとやかな獣」界の女王として君臨する若尾文子がホント痛快だし(真の女王はあの人なんですが...)、伊藤雄之助と山岡久乃のコンビも最高。
マットペイントの夕焼け越しに踊り狂う姉弟も印象的でした。

様々な構図、アングルでワンシチュエーションを飽きさせない撮影の手腕も確かだし、時間が止まったかのような心象描写モノローグも秀逸で、「階段」を使った心理内面描写はベタながら、「映画」的で好み。
そして、現実場面では「生きるため」に団地の階段を降りるが、「死ぬため」に団地の階段を登るのがなんとも皮肉めいて堪らなかった。
やはり名作は「階段」(坂道、地理的高低差)をうまく使っている作品が多いなと。

ポン・ジュノ『パラサイト』が好きな人にもオススメの「家族」映画でもあります。
ロミオ

ロミオの感想・評価

4.5
いや〜〜やっぱ川島雄三は良いね!!
これぞ昭和の高度成長期って感じ。
金に目の眩んだ等身大ながら無道徳な登場人物らに加えその中心にいる若尾文子のしたたかな魅力と存在感、洗礼された脚本、和音楽を用いた効果的な演出、マジで面白い。
ブラックコメディとカテゴリされる通り表面は喜劇的にも思えるが、根底として描かれているのは人間の本質的な欲深さや恐ろしさ、エゴイズムだろう。
パラサイトとしばしば比較されていたのも納得の内容である。
川島作品はストリーミング配信されてるタイトルが多いので今回はネトフリで観たが、これは4K修復盤でもっかい観たいなと思い本作に加え雁の寺、女は二度〜などBD作品全部ポチっちゃったよ。
しかしジャンル的に小津作品との比較も出来そうだが、川島は作品ごとに表情が結構変わるね。他の作品もマジで楽しみだ。
MRT

MRTの感想・評価

3.6
よくわかんねえ。
家族ぐるみで詐欺をしているお話。関わる人ほぼ全員悪いやつで、特にあの女はすごい悪だったな。
所々に、能?のような演出があって、メリハリがつけられていたが、オチなども含めて全体的に何が言いたいのかよく分からなかった。

みのるの演技がヘッタクソだったな。
leyla

leylaの感想・評価

4.2
なんじゃ、この世界観!
60年代、東京の埋め立て地に建つ晴海団地。
この一室で繰り広げられる密室劇。

金に取り憑かれた人々が強欲さを剥き出しにする。

さまざまな角度からのアングルにこだわりを感じる。そんなところから撮る?の連続。

長い階段のショット、不気味な赤い夕焼けをバックに踊る姉と弟の狂気、どんどん高まる能のお囃子。シュールだった〜。
能っぽい摺り足のカットなどもあったし、悪事を隠す能面を被った家族ってことかな。なんて。

キューピー人形からの屋上の船越英二。こわっ。ホラーか。

印象に残ったのは、丁寧な言葉が怖さをあおる山岡久乃、美しい若尾文子のファムファタールっぷり。
女性の底知れぬ怖さを感じる。

ラストのショットは、高度成長期に「獣」となった人々へのアンチテーゼなのかと勝手に解釈。

家族の会話がぜんぶ不穏だった。
人間の根底に潜む不気味さを見せつけられた作品でした。
タイトルがよいですねぇ。
一

一の感想・評価

3.6
川島雄三監督作品

ブラックユーモア満載なワンシチュエーション家庭劇

なるほど『パラサイト 半地下の家族』と比較されがちなのもよくわかる
ほぼ団地の一室のみで繰り広げられる非常にミニマルな会話劇中心の舞台のような作品ですが、ひとつひとつの演出・脚本がとにかく洗練されいるので1秒たりとも目が離せないし、60年近く前の作品にもかかわらず、全く色褪せていないどころか今観てもいろいろとスタイリッシュな要素が多すぎる
特に階段のシーンは異質で、観るものに鮮烈な印象を付けてくれるくらい強烈

小さな部屋を行き交い縦横無尽というくらいの多彩なカメラワークを駆使した様々なアングルで果敢に攻め、構図やカット割りの引き出しの多さに驚く
そして、一見不自然な能の音楽を使ったシュールなシーンすらビシッと決まる川島雄三のセンスにお手上げです

シニカルな笑いを交えつつ二転三転しながら加速してく原作と脚本を手がけた新藤兼人もさすが

なにより、妖艶な若尾文子の悪女っぷりがすさまじく、狡猾さも相まって魔性の女の尋常じゃないリアリティ

2021 自宅鑑賞 No.416 U-NEXT
西川美和監督おすすめということで観てみました。

団地の一室だけで展開していくのに広がりがすごい。他人には見せない人間の汚い部分をあぶりだしていて、なるほどなと思いました。
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