しとやかな獣の作品情報・感想・評価・動画配信

「しとやかな獣」に投稿された感想・評価

熊ん蜂

熊ん蜂の感想・評価

4.5
世界の終わりみたいな色の夕日をバックにダンスしてる側で蕎麦食べてるのとか
暗闇でラジオ聴きながら只ビール飲んでるのとか、好きなシーン多発テロ

この家族、ずっと見とける
shuntana

shuntanaの感想・評価

3.3
1960年代の日本が見れて面白い。コメディーなのか本気なのか、これが当時のスタンダードなのかが分からない
よ

よの感想・評価

3.7
高度成長期のいい暮らしが見られて面白かった。日本版パラサイト。
山羊

山羊の感想・評価

3.8
これまた演劇チックな作品。グロテスクなまでにさもしい家族を、ドタバタ喜劇調に描いています。
舞台は戦後、高度経済成長期の団地の一室。画面中、右に左に移動して、慌ただしく模様替えをするところから始まります。登場人物はみんな小悪党で、あっちこっちで夢も希望もないような言葉の掛け合いが繰り広げられます。狭い空間を最大限に生かして風呂場や扉の影に隠れながら、盗み聞きをする家族。細部まで遊び心があふれていて、水洗トイレ(革新的!)を流す音ですら、ちょっとした効果音になっています。
よく練られた脚本と創意工夫を凝らしたカメラワークで、なんの変哲もないたった一部屋がこんなにドラマを見せてくれるのかと唸りました。
映画よりむしろ舞台で観てみたい、そんな作品でした。
し、しとやか…!なんとなく見始めたがコメディちっくで面白かった。後半との落差…!主人公一家が終わりすぎてて未亡人を応援していました。(しとやかな獣のような女が好きなので…)想像してなかったラストの後味。階段の比喩と和な効果音好きよ。
あらた

あらたの感想・評価

5.0
最高!!!!!
狭いシチュエーションコメディなのになんだこのアングルの豊富さは!!

パラサイトがヒットしたときに話題になっていてずっと観たかったんだけど、なるほどこれは確かに似たアレではある。

でも、全然違うおもしろさがある。大傑作。
階段を下る男と上る女、そして横の一室では狂った家族がしとやかに生活している。

戯画的でつい笑ってしまうけれど、これが人間という獣の生態かと思うとゾッとする。
日本映画万歳。とんでもないパワー。死に際の方、どうぞ見てくれ。
半地下の家族のような、人を食ったような一家が登場。自分たちの生活水準維持のためなら横領や借金もお構いなく黙認する。親父が良いキャラをしている。
団地の部屋というワンシチュエーションで展開されるため、ある種シットコムの要素も孕んでいるのが舞台っぽくて良かった。
劇伴が歌舞伎の囃子太鼓だけなのと、『階段』も用いたシークエンスが印象的だった。ラストの破滅を暗示させる母親の表情が何とも言えなかった。
それでも手玉に取られたいおはなし。


物語のすべてがマンションの一室で展開されるのがとても面白い。
位置はほとんど変わらず、また回想も全く無いのだが、映画世界における過去と現在と未来とが手にとるように分かる。

そしてそういった演出とはまた別に淡々と進んでいく、珍妙な音楽を交えた会話劇も可笑しくて面白い。
泡銭を稼いで生活をしているペテン家族のペテン根性や、彼らと相対する人々の畜生具合には素直に笑えて、また、ときに垣間見える一家のお母さん(山岡久乃)の強かさにもなにかブラックなユーモアのようなものを感じる。

しかしそれらすべてを蹴落として階段を踏み上っていった、若尾文子演じる"女"がやはり圧倒的だ。この世界において彼女に勝る者はそうそういまい。僕も彼女に勝たれたいぐらいだ。

しとやかな獣(けだもの)…なるほど確かにお淑やかな獣であった。
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