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情痴 アヴァンチュールのmiporingoのレビュー・感想・評価

情痴 アヴァンチュール(2005年製作の映画)
2.8
邦題がひどい。彼女のことが放っておけなくて立ち入り過ぎてしまったのはアヴァンチュールとは言わないのでは。それともフランス語のAVENTUREはもっと多義的なのかな。最初のシーンで血だらけのベッドが出てきて、殺されたのが誰なのかラストになって初めてわかるという運び。夢遊病というと『ハイジ』を思い出す(わたしが)あたりが、子どものころの擦り込みって強いなと。
ラストは発作中の出来事ではなく、彼のことを目撃者に仕立てて証言させるつもりの、すべて計算づくの意識下でのことだろうけれど、母親が出てくるだけで、それ以外の彼女のバックグラウンドが最後までわからないしトラウマが何なのかもわからないので、「何も殺さなくても...」と思ってしまい、どうしても共感できないまま終わってしまった。
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